1.~開演 opening~
2.青い真空管(オキナワン フール オーケストラ編)
作詞:BEGIN
作曲:BEGIN
あれから何年経つだろう
一つじゃなかった十字路
ハブクラゲの傷跡はもう
すっかり消えてなくなった
月の光に照らされた
ビーチサイドのステージは
ラージヘッドのエレキギター
ハーフトーンで歌ってた
※あぁ
あの時俺たちはこの胸の
真空管を手に入れた
防風林から吹いて来た
風がボリュームを上げてくれた※
真夏に部屋を閉め切って
学生服でかき鳴らす
調子っ外れの仲間達
今ではみんなが伝説だ
あぁ
あの時俺達はこの胸の
真空管を手に入れた
西海岸のハーモニーは
サトウキビ畑の風になる
まだまだ良い音で鳴ってるさ
ペーパーコーンのスピーカー
お前にも聞こえているだろう
(※くり返し)
3.潮時
作詞:BEGIN
作曲:BEGIN
砕けた夢の欠片を 拾い集めながら
このまま暮らして行くよりも
帰ろう あの ふるさとへ
光に集まってくる 夏の虫と同じさ
光が消えてしまったなら
どうにも 行くあて無しさ
いつまでたっても 根無し草の
風に吹かれ フラリ
コンクリートに咲く花には
とてもなれそうもないから
あぁ そろそろ 潮時かな
道しるべなんて どこにも無い
一方通行 場借り
もう少しだと あと少しだと
誰か言ってたけど
あぁ 今夜も 公園のベンチ
さよなら愛しい友よ
さよなら高層ビルの明かり
淋しいけれど辛くはないよ
歩き出した気分さ
零から壱へと向かおう
あの日のあの人の様に
久しぶりに親父と二人きり
田舎の酒でも飲みたいよ
あぁ やっぱり 潮時さ
4.九十九転び百起き
作詞:BEGIN
作曲:BEGIN
俺もお前と同じさ
同じようなもんさ
やっとつかまり立ちしても Ah
すぐに転んで
一歩二歩歩きだしても
三歩目にはもう転んで
走り出したと思ったら Ah
今度は壁にぶつかって
七転び八起きくらいじゃまだ
思うようにはいかないな
九十九転んで百起きるくらいが
調度いいかな? まだかな?
大きくなろうな 大きく 大きくなれよ
ママを泣かせてしまったり
仕事がうまくいかなかったり
酒を飲み過ぎグチったり Ah
急に不安になったり
けど お前が遊んだ後の
お風呂のアヒルの水鉄砲
ピシャーっと顔にかけたら Ah
思わず「ヨッシャー」って声が出た
七転び八起きくらいじゃまだ
偉そうな事言えないな
九十九転んで百起きるくらいで
男になれるかな? まだかな?
大きくなろうな 大きく 大きくなるよ
大きくなれよ 大きくなろうな
5.Midnight Baseball Blues~屋富祖エレジー(やっと、もあいが取れたのに)~
作詞:BEGIN
作曲:BEGIN
さぁさ ダブルヘッダーでまいりましょう
貸し切り車両に乗り込んで
昨日の失敗 明日への不安
誰もが抱えちゃいるけれど
敵がいるから味方もいるぜ
全員野球で蹴散らせば
オーロラビジョンが待ってるぜ
プレイボール!!
まず最初はビールだピッチャーが投げる
それを 冷えたグラスと枝豆で叩く
ポテトフライがサワーやかに揚がる
おっと 焼酎ライムが焼き鳥そこねた
走者 日本酒メザシで全力ほうれん草
酎ハイ地点じゃもう間に合わないが
レバー刺しビームで好返杯
清酒はとっくりなりブリカマわず
熱かん一髪 スライスチーズ
あれっ シャンパン ボルドーこ?
ワインは白ない ワインも赤んない ロゼ…?
とりあえず カンパーイ
オムレツにゲームはジンジンきてるぜ
テキーラの頭マルガリータ
スコッチがボトルをまわして叫ぶ
もう一本!! もう一本!! もう一本!!
走り出したらもう止まらない
泡盛あがって足てぃびち だけど
ウォッカりしてたぜトニックプレーだ
オーバーラムでバターサンド
コニャックな奴だぜブランデー
紹興酒そろっちゃいるけれど
こうなりゃウイスキーにホームへと
頭から 飛び込んで キャッチャーに バーボンと
はじき飛ばされ 遠ざかる 六万円の大歓声
Midnight Baseball Blues
それから先は本当に 本当に 何も覚えていません
屋富祖エレジー
もう 泣かないで もう 泣かないで
お酒のような あなたの涙
もう 見せないで もう 見せないで
水分が嫌なの 二日酔いなのよ
6.~休憩 interval~
7.ミーファイユー
作詞:BEGIN
作曲:BEGIN
時は 満ちて 旅立ちの季節に
移り変わりゆく痛みに 耐えられずにいた日
せめて もう少し 側にいたいけれど
風に クニブン木が さよならと 揺れた気がした
「電話やれよ」と渡された古札を
握りしめてた 空港への四号線
ありふれた希望と あふれくる不安で
何ひとつ あなたに 伝えられなかった思い
あの日からずーっと ミーファイユー
ふるさと 離れて 十九年目の春
渋谷あたりでもなんとなく さまになってきたよ
夢を語るには 慣れてしまったけれど
これじゃ帰れんと思う度 やれる気がする
「ユーマワリして 酒は飲みすぎるなよ」と
届いた荷物 島酒とポーク缶
始まりがどこでも 終りがどこでもいい
この胸を熱くする 誇りと変わらぬ未来
それこそがあなたへの ミーファイユー
ありふれた希望と あふれくる不安で
何ひとつ あなたに 伝えられなかった思い
あの日からずーっと ミーファイユー
それこそがあなたへの ミーファイユー
8.五線紙の街
作詞:BEGIN
作曲:BEGIN
はじめはピアノ一台だけで何もなかったさ
慣れてしまったが気に入らないのが
隣の高速道路だけ
すぐに行き付けの店を見つけて
大将には世話になり
仕事の愚痴をこぼしながら
何度も潰れてしまった
でもこの部屋に入りきれない
夢と情熱を持っていた
この街から始まり この街で迷い
この街で奏でて この街で歌った
今度の休みにこの街を離れる
はじめはひとりで良かったお気に入りのソファーも
今ではすっかり俺とお前の
洗濯物の定位置さ
川沿いのグラウンド 子供達の声
微かに見える富士山
いつもと変わらないこの景色が
今日は優しく見える
もうこの部屋に入りきれない
たくさんの想い出たち
この街で愛して この街で結ばれ
この街で泣いて この街で笑った
今度の休みにこの街を離れる
この街から始まり この街で迷い
この街で奏でて この街で歌った
本当に本当にお世話になりました
そしてまた新しい歌を書き始める
9.あとからな
作詞:BEGIN
作曲:BEGIN
缶コーヒーのたかが一本
お前におごってもらう ただ それだけで
なんか惨めな気分になって
ありがとうさえ うまく言えんかった
そんな気分で帰って来ても
なんも話せず なんも聞けもせず
今東京はこんな感じでなんて
お前も俺も知らん嘘をついた
憧れが腐る時 古い漁港の臭いがした
やけに懐かしくて 急に不安で
なんか会いたくて
ここに帰るには また 離れんといかん けど
寂しくさせるから またあとからな
親兄弟は大事にしよう
お前を見てて また 思うけど
思うだけなら他人と一緒 でも
思う事からまたやり直す
お互いに人生の 下書きはもう済んだだろう
夕凪の港に船は帰るよ 今日もまた明日も
妹みたいに 笑ってくれよ もう
風が吹いて来た またあとからな
ため息のすぐ後で 古い漁港の臭いがした
お前を愛してる 今はこんなに
だけど どうしても
ひとりきりでは さよならも言えん けど
寂しくなるから またあとからな
10.三線の花
作詞:BEGIN
作曲:BEGIN
いつしか忘れられた オジーの形見の三線
床の間で誕生祝いの 島酒にもたれて
ほこりを指でなでて ゆるんだ糸を巻けば
退屈でたまらなかった 島唄が響いた
鮮やかによみがえる あなたと過ごした日々は
やわらかな愛しさで この胸を突き破り
咲いたのは 三線の花
テレビの斜め向かいの あなたが居た場所に
座ればアルミの窓から 夕月が昇る
家族を眺めながら 飲む酒はどんな味
眠りにつく前の 唄は誰の唄
喜びも悲しみも いつの日か唄えるなら
この島の土の中 秋に泣き冬に耐え
春に咲く 三線の花
この空もあの海も 何も語りはしない
この島に暖かな 風となり雨を呼び
咲いたのは 三線の花
秋に泣き冬に耐え 春に咲く 三線の花
11.うたのうた
作詞:山本隆太
作曲:迎里中
僕らが生まれた
この広い大地に
果てしない空の下に
愛する母の
ささやくような
やさしい子守唄
言葉をおぼえて
聞いたり話したり
大きくなっていく
テレビで見たあの
スーパースター
僕にもなれるかな
※うたえよ 踊れよ
泣けよ 笑えよ
この星は回っていく
忘れないように
未来のために
響けよ うたのうた※
友達ができた
バンドを組もうよ
世界も変えられるさ
ラジオから流れる
異国のメロディー
なぜか震える夜
恋人ができた
何度抱きしめても
せつなくてたまらない
僕にできることは
スリーコードとこのギター
思いをうたにして
子供が生まれた
この広い大地に
果てしない空の下に
愛するあなたの
ささやくような
やさしい子守唄
(※くり返し)
うたをうたおう
願いをこめて
この星に響きわたれ
忘れないように
未来のために
あなたに届くように
12.~終演 ending~
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